日本学術振興会賞

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_忍久保 洋
忍久保 洋
(シノクボ ヒロシ)
SHINOKUBO Hiroshi



生年 1969年 出身地 京都府
現職 名古屋大学大学院工学研究科 教授
(Professor, Graduate School of Engineering, Nagoya University)
専門分野 有機合成化学、有機構造化学
略歴
1992年 京都大学工学部卒
1994年 京都大学大学院工学研究科修士課程修了
1995年 京都大学大学院工学研究科博士課程中退
1995年 京都大学工学部助手
1998年 博士(工学)の学位取得(京都大学)
2003年 科学技術振興機構戦略的創造研究さきがけ研究21研究者
2003年 京都大学大学院理学研究科助教授
2007年 京都大学大学院理学研究科准教授
2008年 名古屋大学大学院工学研究科教授(現在に至る)

授賞理由
「ポルフィリン系機能性分子の革新的な合成手法の開発」
(Development of Novel Synthetic Methods of Functional Porphyrins)
 2010年のノーベル化学賞が与えられたクロスカップリング反応に代表されるように、金属触媒を用いる新しい反応開発は有機金属化学における中心的な課題であり、化学分野の中でも大きな進歩を遂げている。
 忍久保洋氏は、有機金属触媒を用いて単なる炭素-炭素結合を構築する手法ではなく、巨大分子であるポルフィリンを多量体化する合成法を確立した。さらに、ポルフィリンナノチューブを作製し、この分子がフラーレンと複合化し、三次元ネットワーク構造を形成することを見出した。忍久保氏によるこれらの成果は、光学材料や有機電子材料、有機太陽電池などへ応用展開されることが期待されており、この分野を先導する優れた研究者として更なる貢献が期待される。

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