日本学術振興会賞

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_勝見 武
勝見 武
(カツミ タケシ)
KATSUMI Takeshi



生年 1967年 出身地 京都府
現職 京都大学大学院地球環境学堂 教授
(Professor, Graduate School of Global Environmental Studies, Kyoto University)
専門分野 地盤環境工学
略歴
1989年 京都大学工学部卒
1991年 京都大学大学院工学研究科修士課程修了
1991年 京都大学防災研究所助手
1997年 博士(工学)の学位取得(京都大学)
2000年 立命館大学理工学部助教授
2002年 京都大学大学院地球環境学堂助教授
2007年 京都大学大学院地球環境学堂准教授
2009年 京都大学大学院地球環境学堂教授(現在に至る)

授賞理由
「性能評価に基づいた地盤環境保全修復技術に関する研究」
(Performance-Based Approach for Preservation and Remediation of Geo-Environment)
 勝見武氏は、地盤中や廃棄物処分場などにおける有害物質の挙動に対して、地盤工学をベースに地盤環境に係る物理・化学や生物学の知見・手法を活用し、遮水性能や緩衝作用を活用した周辺環境への汚染拡散を抑制できる手法を提案し、地盤環境の汚染防止と適切な管理に貢献する顕著な研究成果を挙げている。
 同氏は、廃棄物埋立処分場等での微生物活性の変化を含む多様な条件での重金属の存在形態や挙動に対する影響因子を解明するとともに、地盤中の有害物質の拡散を防止するための遮水工として用いられる粘土ライナーに着目し、その遮水性能に及ぼす影響要因を特定・整理するなどして、有害物質の拡散防止と環境保全に大きな効果をもたらす遮蔽や汚染修復技術の開発に繋げている。
 このように、勝見氏の業績は地盤環境の保全・管理・修復に不可欠であり、その研究手法は環境負荷の少ない社会基盤整備に大きく寄与するものであるため、今後も地盤環境工学分野でのリーダーとしての活躍が大いに期待される。

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