日本学術振興会賞

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_小野 輝男
小野 輝男
(オノ テルオ)
ONO Teruo



生年 1967年 出身地 茨城県
現職 京都大学化学研究所 教授
(Professor,Institute for Chemical Research, Kyoto University)
専門分野 スピンデバイス
略歴
1991年 京都大学理学部卒
1993年 京都大学大学院理学研究科修士課程修了
1996年 京都大学大学院理学研究科博士課程修了
1996年 博士(理学)の学位取得(京都大学)
1996年 日本学術振興会特別研究員-PD
1997年 慶應義塾大学理工学部助手
2000年 大阪大学大学院基礎工学研究科講師
2002年 大阪大学大学院基礎工学研究科助教授
2004年 京都大学化学研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「ナノ磁性体を用いたスピンデバイスの基礎と応用展開」
(The Basic and Applied Research of Spin-Devices Based on Nano-Magnetic Materials)
 高度情報化社会を支えるエレクトロニクスには電子の電荷の振る舞いを制御するデバイスが用いられているが、電子の電荷だけでなくスピンまでを制御・利用するスピントロニクスという学術分野が築かれつつある。
 小野輝男氏は、半導体デバイス分野で用いられている極微細加工技術を駆使してナノメートルスケールの強磁性細線や強磁性ドットを創製するとともに、その中で発生する電流と磁気モーメントの直接的な相互作用に基づく画期的な磁化制御技術を開拓し、スピントロニクス分野の発展に多大な貢献をした。
 小野氏の業績は、人工的に作製したナノ構造磁性体の特性を解明し、磁気コアの存在を実験的に初めて証明しただけでなく、電流と磁気コアの相互作用による新しい現象を発見した点にある。今後、新しい磁気メモリーや磁気論理回路などの革新的デバイス創製に発展することが大いに期待される。

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