日本学術振興会賞

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第8回(平成23年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_森口 千晶
森口 千晶
(モリグチ チアキ)
MORIGUCHI Chiaki



生年 1966年 出身地 京都府
現職 一橋大学経済研究所 教授
(Professor, Institute of Economic Research, Hitotsubashi University)
専門分野 比較経済史、比較制度分析
略歴
1989年 京都大学経済学部卒
1991年 大阪大学大学院経済学研究科修士課程修了
1991年 大阪大学経済学部助手
1998年 Ph.D. (経済学)の学位取得(スタンフォード大学)
1998年 ハーバード・ビジネス・スクールアシスタントプロフェッサー
2001年 ノースウェスタン大学経済学部アシスタントプロフェッサー
2009年 一橋大学経済研究所准教授
2011年 一橋大学経済研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「日米における制度発展の比較経済史」
(Comparative Historical Analysis of Institutional Developments in the USA and Japan)
 森口千晶氏は、ゲーム論を基礎とした「比較制度分析」の理論的枠組みを歴史研究に意欲的に応用し、日米における経済制度の歴史的起源と制度発展のメカニズムの解明において大きな成果をあげてきた。同氏はこれまでに、雇用・所得分配・家族の3分野において日米の制度比較を行い、その多様性を複数の「均衡」として捉え、各々の制度の経済合理性を示した上で、2国が異なる制度に到達した歴史的過程を厳密な統計的解析と綿密な事例研究を駆使した実証分析によって明らかにした。
 多くの経済学者が経済成長に制度が果たす役割の重要性に注目するなか、同氏の研究は制度発展の理解に向けて「比較経済史」の観点から新しい知見を示すものであり、国際的に高い評価を受けている。今後も国際的視野をもち独創性の高い成果を発信する研究者として一層の活躍が期待される。

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