日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第7回(平成22年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_山崎 晶
山崎 晶
(ヤマサキ ショウ)
YAMASAKI Sho



生年 1969年 出身地 広島県
現職 九州大学生体防御医学研究所 教授
(Professor, Medical Institute of Bioregulation, Kyushu University)
専門分野 免疫学
略歴
1991年 京都大学農学部卒
1993年 京都大学大学院農学研究科修士課程修了
1993年 三菱化成総合研究所研究員
1999年 博士(農学)の学位取得(京都大学)
1999年 千葉大学大学院医学研究科助手
2004年 理化学研究所上級研究員
2009年 九州大学生体防御医学研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「免疫受容体による自己・非自己の認識と応答に関する研究」
(Self and Non-Self Recognition through Immune Receptors)
 免疫細胞の一種であるT細胞は、細菌などの抗原からの感染を防ぐ生体防御反応において、中心的な役割を果たしている。
 山崎晶氏は、T細胞が抗原を認識して除去する防御機構(応答機構)について、また自然免疫系における各種の受容体とそれに結合する分子(リガンド)の同定について、先駆的な研究業績を挙げてきた。
 同氏の最初の顕著な業績は、分化途上のプレT細胞における、リガンドに依存しないプレT細胞受容体シグナル伝達機構を明らかにしたことである。さらに研究を、T細胞抗原受容体から、糖鎖を認識するレクチン受容体の同定と機能解析の研究に拡充し、これまで実体が明らかでなかった、死細胞由来の分子を認識する新たな受容体を同定するとともに、この受容体が結核菌をも認識することを明らかにするなど、新しい研究フィールドを開きつつある。特筆すべきは、これらの基礎免疫学分野における成果が医療分野への応用も可能と考えられることから、候補者はその点にも十分留意して研究を進めるとともに、今後の研究計画を立てている点である。
 以上のように、山崎氏の業績は独創性に溢れたものであると同時に、将来の臨床応用まで視野に入れたものであり、今後の研究者としての活躍が期待される。

第7回(平成22年度)日本学術振興会賞受賞者一覧へ戻る