日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第7回(平成22年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_福山 博之
福山 博之
(フクヤマ ヒロユキ)
FUKUYAMA Hiroyuki



生年 1965年 出身地 滋賀県
現職 東北大学多元物質科学研究所 教授
(Professor, Institute of Multidisciplinary Research for Advanced Materials , Tohoku University)
専門分野 材料物理化学
略歴
1988年 名古屋大学工学部卒
1990年 名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了
1992年 日本学術振興会特別研究員-DC
1993年 名古屋大学大学院工学研究科博士課程修了
1993年 博士(工学)の学位取得(名古屋大学)
1993年 名古屋大学工学部助手
1994年 トロント大学客員研究員
1996年 東京工業大学工学部助手
1998年 東京工業大学工学部助教授
1998年 東京工業大学大学院理工学研究科助教授
2004年 東北大学多元物質科学研究所助教授
2007年 東北大学多元物質科学研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「化学熱力学を学理とする材料創製と材料開発支援のための高温熱物性計測」
(Novel Materials Processing Based on Chemical Thermodynamics and Development of Thermophysical Property Measurements)
 福山博之氏は、金属精錬分野で培った伝統的な化学冶金学をベースに、化学熱力学を学理とする材料創製とそれを支援するための高温融体の熱物性計測を融合させた新しいものづくりを提唱している。
 次世代発光素子の材料として注目される窒化アルミニウム単結晶膜を、窒化駆動力を制御した熱力学的条件下でサファイアを窒化することによって作製し、その結晶性を飛躍的に向上させることに成功した。また、交流磁場と直流磁場を組み合わせて、金属融体の静的な浮遊状態を実現し、この融体に対する周期加熱法によって、融体の比熱、熱伝導率および放射率を広い温度範囲で高精度に計測する手法を開発した。
 化学ポテンシャルという概念に基づいた物質創製とそのための熱物性計測とを融合するという同氏の研究手法は、金属分野だけに限らず、すべての元素を研究対象とすることが可能であるため、今後も材料創製分野および高温融体科学分野での発展が大いに期待される。

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