日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第7回(平成22年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_鳥澤 健太郎
鳥澤 健太郎
(トリサワ ケンタロウ)
TORISAWA Kentaro



生年 1968年 出身地 静岡県
現職 情報通信研究機構知識創成コミュニケーション研究センター グループリーダー
(Group Leader, Knowledge Creating Communication Research Center, National Institute of Information and Communications Technology)
専門分野 自然言語処理
略歴
1992年 東京大学理学部卒
1994年 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
1994年 マンチェスター工科大学客員研究員
1995年 東京大学大学院理学系研究科博士課程中退
1995年 東京大学大学院理学系研究科助手
2000年 博士(理学)の学位取得(東京大学)
2001年 北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科助教授
2007年 北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究准教授
2008年 情報通信研究機構知識創成コミュニケーション研究センターグループリーダー (現在に至る)

授賞理由
「Webを用いた巨大知識ベースの自動構築とそれによるWeb検索支援」
(Automatic Construction of Large-Scale Knowledge Bases from the Web and their Application to Web Search)
 鳥澤健太郎氏は、World Wide Web上の大量の文書から意味ネットワークという形式を取る巨大知識ベースを自動的に構築する技術を開発し、実際にその技術を使って約230万語からなる意味ネットワークの構築に成功した。
 この成功は、言語表現の曖昧性に対処しつつ、単語間の意味的な関係を抽出するアルゴリズム、Web文書の構造に注目して意味的関係を抽出する手法、確率論に基づいて単語の意味的な分類を行う手法など、同氏が長年にわたって開発した手法を総動員することによってはじめてもたらされたものである。
 この業績により、従来の検索エンジンでは検索結果上位にランクされないため利用者が知らないことすら気づかない情報の検索が可能になるなど、類推や一般化を含んだ高度な意味情報処理技術実現への道が切り拓かれ、応用の面でも大きなインパクトを与えた。鳥澤氏の研究成果が、さらに高度な情報処理技術を生み出すための基盤として定着することが高く期待される。

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