日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第7回(平成22年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_小澤 岳昌
小澤 岳昌
(オザワ タケアキ)
OZAWA Takeaki



生年 1969年 出身地 千葉県
現職 東京大学大学院理学系研究科 教授
(Professor, Graduate School of Science, The University of Tokyo)
専門分野 生体分析化学
略歴
1993年 東京大学理学部卒
1995年 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
1998年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
1998年 博士(理学)の学位取得(東京大学)
1998年 東京大学大学院理学系研究科助手
2002年 東京大学大学院理学系研究科講師
2005年 自然科学研究機構分子科学研究所助教授
2007年 自然科学研究機構分子科学研究所准教授
2007年 東京大学大学院理学系研究科教授(現在に至る)

授賞理由
「蛍光タンパク質の切断と再構築を利用したレポータータンパク質の再構成法」
(Reconstitution of Reporter Proteins by Using Dissection and Reconstruction of Fluorescent Proteins)
 小澤岳昌氏は、生きた細胞や生物個体の中で機能する生体分子を、直接可視化するための原理と方法を開拓してきた。蛍光タンパク質や発光タンパク質の切断と再構築を利用したレポータータンパク質の再構成法は、同氏が世界に先駆けて開発した方法である。緑色蛍光タンパク質を特定の場所で二分割するとその蛍光が失われる。この二分割された蛍光タンパク質を、それぞれ標的タンパク質Aと標的タンパク質Bとの融合タンパク質として細胞内で合成する。標的タンパク質Aと標的タンパク質Bが相互作用すると、二分された蛍光タンパク質が近接し元の蛍光タンパク質が再構築され、蛍光を発する。この方法により、生細胞内でのタンパク質間相互作用の定量的検出およびミトコンドリア・タンパク質の網羅的解析法や内在性ミトコンドリアRNAの可視化法の開発に成功した。
 タンパク質再構成法は現在、国内外の研究者に多く利用されており、基礎生命科学研究に大きく貢献している。今後、本法により生命現象の解明に繋がる多くの研究成果が期待できる。また、生体分子の可視化による薬物スクリーニングや実験動物の非侵襲的分子イメージングなど、創薬や医学の臨床研究にも多大な貢献が期待できる。

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