お問い合わせ先
独立行政法人日本学術振興会
総務部 研究者養成課
「日本学術振興会 日本学術振興会賞」担当
〒102-0083
東京都千代田区麹町5-3-1
TEL03(3263)0912
FAX03(3222)1986

![]() |
|
大井 貴史
|
| (オオイ タカシ) |
| OOI Takashi |
| 生年 | 1965年 | 出身地 | 愛知県 | ||||||||||||||||||||||
| 現職 | 名古屋大学大学院工学研究科 教授 (Professor, Graduate School of Engineering, Nagoya University) |
||||||||||||||||||||||||
| 専門分野 | 有機合成化学 | ||||||||||||||||||||||||
| 略歴 |
|
||||||||||||||||||||||||
| 授賞理由 | |||||||||||||||||||||||||
|
「キラルアンモニウム塩やキラルテトラアミノホスホニウム塩を用いた不斉合成反応の開発」
(Developments of Asymmetric Syntheses with Chiral Ammonium and Chiral Tetraaminophosphonium Salts)
金属触媒を用いる有機合成手法は、20世紀半ばから大きな発展を遂げ、現在では有機化合物の合成に不可欠な手段となっている。一方、環境調和型反応や希少金属資源からの脱却等、次世代型化学技術に対する社会的ニーズが高まる中、金属を使わない有機触媒が2000年頃より大きな注目を集めている。大井貴史氏は、この新しい分野に挑戦し、有機イオン対の精密な分子設計と三次元構造制御に基づいて、数多くの独創的な有機触媒反応系を創出した。 同氏は、C2対称を有するユニークなキラルアンモニウム塩を設計・合成し、これを光学活性相間移動触媒とするα-アミノ酸の実用的不斉合成法を確立した。さらに、この知見を基に、有機触媒の全く新しい制御概念に基づくキラルテトラアミノホスホニウム塩を創製し、穏和な条件下で進行する数多くの革新的不斉合成反応を開発した。 これらの成果は、学術面のみならず実用面での貢献も極めて大きい。また、有機触媒の汎用性と有用性を世界に強くアピールし、同分野の発展に大きく寄与した。有機触媒はその構造の多様性から、無限の可能性を秘めた次世代型触媒であり、この分野を先導する研究者の一人として、更なる大きな貢献が期待される。 |
|||||||||||||||||||||||||