日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第6回(平成21年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_榊原 均
榊原 均
(サカキバラ ヒトシ)
SAKAKIBARA Hitoshi



生年 1965年 出身地 愛知県
現職 理化学研究所植物科学研究センター グループディレクター
(Group Director, RIKEN Plant Science Center)
専門分野 植物生化学
略歴
1988年 名古屋大学農学部卒
1990年 名古屋大学大学院農学研究科修士課程修了
1992年 名古屋大学大学院農学研究科博士課程中退
1992年 名古屋大学農学部助手
1995年 博士(農学)の学位取得(名古屋大学)
1997年 名古屋大学大学院生命農学研究科助手
2000年 理化学研究所植物科学研究センターチームリーダー
2006年 理化学研究所植物科学研究センターグループディレクター(現在に至る)

授賞理由
「サイトカイニンの生合成機構の解明と着粒数制御に関する新規機能の発見」
(Biosynthetic Mechanisms and a Novel Function of a Plant Hormone, Cytokinin)
 サイトカイニンは、植物の成長や分化・成熟などを誘導する代表的な植物ホルモンであり、植物と一部の植物病原細菌が作ることが知られている。しかし、植物がどのように合成するかは長い間不明のままであった。
 榊原均氏は、植物でのサイトカイニン合成における3つの重要な段階の生化学反応機構を解明して生合成機構の全容を明らかにした。また、イネにおいて穂あたりの粒数の増減にサイトカイニンが直接関与していることを解明した。同氏は、サイトカイニン合成に関わる3つの鍵酵素を全て同定し、それらの酵素触媒反応の解析から生合成経路を解明した。また、サイトカイニンを分解する酵素も同定し、花芽局所でのサイトカイニン分解の制御が着粒数を直接制御することを明らかにした。
 同氏のサイトカイニンの代謝と機能に関する一連の研究は、植物ホルモンの研究に大きな貢献をするとともに、植物の成長や分化の制御に直接関与することから食糧増産を目指した技術開発等への発展も期待される。

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