日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第6回(平成21年度)日本学術振興会賞受賞者

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千葉 滋
(チバ シゲル)
CHIBA Shigeru



生年 1968年 出身地 神奈川県
現職 東京工業大学大学院情報理工学研究科 教授
(Professor, Graduate School of Information Science and Engineering, Tokyo Institute of Technology)
専門分野 プログラミング言語、システムソフトウェア
略歴
1991年 東京大学理学部卒
1993年 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
1993年 日本学術振興会特別研究員-DC
1996年 東京大学大学院理学系研究科博士課程中退
1996年 東京大学理学系研究科助手
1996年 博士(理学)の学位取得(東京大学)
1997年 筑波大学電子・情報工学系講師
2001年 東京工業大学大学院情報理工学研究科講師
2003年 東京工業大学大学院情報理工学研究科助教授
2007年 東京工業大学大学院情報理工学研究科准教授
2008年 東京工業大学大学院情報理工学研究科教授
  (現在に至る)

授賞理由
「ロードタイム・リフレクションを活用したプログラミングの研究」
(A Programming System with Load-time Reflection)
 千葉滋氏は、ロードタイム・リフレクションと呼ばれる、インターネット情報サービスの基幹的ソフトウェア開発のための新しい手法を提案するとともに、それを具現化するプログラミング・システムを開発し、その成果を普及させ、その有用性を実証してきた。リフレクションとは、プログラムの中で、そのプログラム自身をデータとして取り扱い、計算の対象にできるようにする技術である。
 同氏は、リフレクションのタイミングを制御することによって、実行時性能の低さからその実用が広がらなかったリフレクションが、実用的な実行時性能で実現できることを世界ではじめて示した。また、コンパイラ技術と組み合わせることによってリフレクションの適用範囲を広げ、プログラムの細かな操作まで扱えるようにし、その実用性を大きく高めた。同氏はさらに、自ら実用的なソフトウェアを開発して公開し、その成果を産業界に広く普及させるとともに、世界規模でのユーザコミュニティの形成を行った。
 同氏の業績は、ソフトウェア開発者の生産性を飛躍的に高めるとともに、社会基盤たるソフトウェアの高信頼化を図るもので、今後の更なる発展が期待される。

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