日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第6回(平成21年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_竹内 昌治
竹内 昌治
(タケウチ ショウジ)
TAKEUCHI Shoji



生年 1972年 出身地 東京都
現職 東京大学生産技術研究所 准教授
(Associate Professor, Institute of Industrial Science, The University of Tokyo)
専門分野 バイオマイクロナノデバイス
略歴
1995年 東京大学工学部卒
1997年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
2000年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
2000年 博士(工学)の学位取得(東京大学)
2000年 日本学術振興会特別研究員-PD
2001年 東京大学生産技術研究所講師
2003年 東京大学生産技術研究所助教授
2005年 科学技術振興機構さきがけ研究者(2009年3月まで)
2007年 東京大学生産技術研究所准教授(現在に至る)
2008年 東京大学生産技術研究所バイオナノ融合プロセス連携研究センターセンター長(現在に至る)

授賞理由
「マイクロ流体デバイス技術によるナノバイオ研究」
(Nanobio Research Based on Microfluidic Device Technologies)
 マイクロ流体デバイス技術は、数~数百μm(マイクロメートル)の微細構造の中で流体を制御できるデバイスを利用し、生化学反応や分子操作を高速・高精度で行う技術である。
竹内昌治氏は、本技術を用いて、次世代の創薬や環境センサの実現に必要な人工脂質二重平面膜をアレイ化し、複数チャンネル同時の膜電流計測に世界で初めて実現するなど、マイクロ流体デバイスを利用した脂質二重膜研究の分野を開拓した。また複数種類の流体を巧みに操り、従来扱いにくかった生体材料を均一直径でカプセル化し、高速に操作できる革新的な手法を確立した。
 同氏の業績は、機械工学をバックグランドとした「ものづくり」の発想に基づく斬新なアプローチによるものであり、新しい学術領域の創成に大きく貢献している。欧米の研究者にも大きなインパクトを与えており、日本のマイクロ流体デバイス技術の地位を不動とする上で重要な役割を果たす研究者といえる。また、同氏は異分野の研究者を集めた新たな学際領域を展開する上でのリーダーの役割も果たしており、このような活動をとおして、今後、マイクロ流体デバイス技術によるナノバイオ研究が更に進展し、ユビキタス医療や再生医学等への応用が大いに期待される。

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