日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第6回(平成21年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_竹内 繁樹
竹内 繁樹
(タケウチ シゲキ)
TAKEUCHI Shigeki



生年 1968年 出身地 大阪府
現職 北海道大学電子科学研究所 教授
(Professor, Research Institute for Electronic Science, Hokkaido University)
専門分野 量子光学・量子情報
略歴
1991年 京都大学理学部卒
1993年 京都大学大学院理学研究科修士課程修了
1993年 三菱電機中央研究所研究員
1999年 北海道大学電子科学研究所講師
2000年 博士(理学)の学位取得(京都大学)
2000年 北海道大学電子科学研究所助教授
2007年 北海道大学電子科学研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「光子を用いた量子情報通信処理の創成」
(Realization of Quantum Information Processing and Communication Using Photons)
 量子力学の基本的な原理を活用することで、スーパーコンピューターによっても時間がかかりすぎて解けない問題を解く量子コンピューターが可能になると考えられている。竹内繁樹氏は、量子力学の原理を情報処理に応用する量子情報技術の一つとして、光子を用いた量子計算の方法と量子回路を初めて提案し、それを実現することに成功した。その後、量子力学の基本概念である「量子もつれ合い」状態を、入力された2個の光子の偏光状態から抽出する「もつれ合いフィルター」の機能を持つ光子量子回路の実現にも成功した。さらに、同氏は4個の光子のもつれ合い状態を利用することによって、古典理論による限界を超えた感度での位相測定に成功した。
 同氏の業績は、光子を用いた量子情報処理を実現するとともに、量子コンピューター、量子暗号通信および光測定の技術に革新をもたらすものであり、量子情報通信処理分野における研究の更なる発展が期待される。

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