日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第6回(平成21年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_佐藤 治
佐藤 治
(サトウ オサム)
SATO Osamu



生年 1964年 出身地 宮城県
現職 九州大学先導物質化学研究所 教授
(Professor, Institute for Materials Chemistry and Engineering, Kyushu University)
専門分野 光化学
略歴
1989年 東京大学工学部卒
1991年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
1994年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
1994年 博士(工学)の学位取得(東京大学)
1994年 神奈川科学技術アカデミー研究員
1998年 神奈川科学技術アカデミーグループリーダー
2005年 九州大学先導物質化学研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「光を中心としたダイナミック磁性物質の開発」
(Development of Tunable Magnetic Materials)
 21世紀は光を使いこなすことが大切であるといわれている。光を制御すること、そしてその光を用いて物質の性質を制御することは、現在最も重要な課題の一つである。佐藤治氏は、構造や電子状態を精密に設計できる分子性物質を用い、光で自在に物性制御が可能な新規機能性材料を数多く開発することに成功した。
 特に、光で磁性を制御できる材料の開発は、世界に先駆けた同氏の独創的なアイデアによるものであり、その成果は高く評価されている。また、光応答性原子価異性材料、光応答性スピン転移材料、光応答性フォトニック結晶をはじめ、磁性、光学特性などの様々な物性を光制御できる優れた機能性材料を開発してきた。同氏の研究は当該分野に大きな刺激を与え、世界中で数多くの光機能性材料が開発される契機ともなった。
 同氏の研究は、基礎科学的な観点にとどまらず、新たな高密度記録媒体への適用などといった応用面でも大きな期待が寄せられ、今後更なる発展が期待される。

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