日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第5回(平成20年度)日本学術振興会賞受賞者

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白髭 克彦
(シラヒゲ カツヒコ)
SHIRAHIGE Katsuhiko



生年 1965年 出身地 岡山県
現職 東京工業大学大学院生命理工学研究科 教授
(Professor, Graduate School of Bioscience and Biotechnology, Tokyo Institute of Technology)
専門分野 ゲノム動態
略歴
1988年 東京大学教養学部卒
1990年 大阪大学大学院医科学研究科修士課程修了
1994年 大阪大学大学院医科学研究科博士課程修了
1994年 博士(医科学)の学位取得(大阪大学)
1994年 日本学術振興会特別研究員-PD
1995年 奈良先端科学技術大学院大学助手
2001年 理化学研究所ゲノム科学総合研究センター研究員
2004年 東京工業大学バイオ研究基盤支援総合センター助教授
2007年 東京工業大学大学院生命理工学研究科教授(現在に至る)

授賞理由
「ゲノム情報を基盤とした染色体解析技術の確立とその応用」
(Establishment and Applications of Chromosome Analysis Technology Based on Genomic Information)
 ヒトをはじめ様々な生物のゲノム情報が明らかにされた今日、ゲノム情報をもとに生物学の基本問題の解明にどのようにチャレンジするかが問われている。
 白髭克彦氏は、免疫抗体法によるタンパク質の同定法とDNAチップ技法を巧みに融合して得られた結果を情報学的に処理することで、染色体構造と動態を体系化、可視化する異分野横断型の手法を構築した。さらに、本手法を用いて生物学の最も基本的な問題であるDNA複製のメカニズムと染色体レベルでの遺伝子発現制御メカニズムの解明に挑戦し、癌抑制遺伝子が複製のブレーキとして働く分子機構や、染色体分配に働くタンパク質(コヒーシン)が転写調節ユニットの区切りとして転写制御に機能することなど、種々のタンパク質が密接に連携しあい、染色体という生命の根幹である巨大分子を構築し、制御する分子実態を明らかにした。
 同氏は従来型の染色体研究にゲノム学的視点をもたらした。今後も、更なる新手法の開発により、生物学の基本的問題の解明に貢献することが期待される。

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