日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第5回(平成20年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_染谷隆夫
染谷 隆夫
(ソメヤ タカオ)
SOMEYA Takao



生年 1968年 出身地 東京都
現職 東京大学大学院工学系研究科 准教授
(Associate Professor, School of Engineering, The University of Tokyo)
専門分野 有機エレクトロニクス
略歴
1992年 東京大学工学部卒
1994年 東京大学大学院工学研究科修士課程修了
1994年 日本学術振興会特別研究員-DC
1997年 東京大学大学院工学研究科博士課程修了
1997年 博士(工学)の学位取得(東京大学)
1997年 東京大学生産技術研究所助手
2001年 日本学術振興会海外特別研究員
2003年 東京大学大学院工学研究科助教授
2007年 東京大学大学院工学研究科准教授(現在に至る)

授賞理由
「有機トランジスタの基礎と大面積エレクトロニクスへの応用に関する研究」
(Fundamental Research on Organic Transistors and their Applications to Large-Area Electronics)
 染谷隆夫氏は、有機トランジスタに機能を付加するための基盤技術を開拓し、数々の画期的な素子や機器を考案、実現し、学術的にも産業応用的にも国際的先導を発揮してきた。
 有機トランジスタは、面積が大きく、折り曲げ可能なシート状に加工できるという特徴があるが、電気の伝導度が低いため、実用には結びつかなかった。同氏は、まず材料、プロセスに創意工夫を加えることにより、伝導度を飛躍的に高め、他の機能材料と共に一つの素子に集積するための技術を開拓した。それらを駆使して、温度・圧力センサ、伸縮性センサフィルム、光検出器を作り込んだシート型イメージスキャナ、さらには、微小機械と融合した点字ディスプレイや、非接触で電力を伝送するシートなど、大面積、伸縮性、可とう性のある新しい機能素子・機器を実現している。
 同氏の業績は、材料探索と物性研究に留まっていた有機トランジスタの分野において、用途を見据えた材料と素子化の研究を推進して大面積エレクトロニクスへの応用を切り拓いたものであり、更なる発展が大いに期待できる。

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