日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第5回(平成20年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_伊藤公平
伊藤 公平
(イトウ コウヘイ)
ITOH Kohei



生年 1965年 出身地 兵庫県
現職 慶應義塾大学理工学部 教授
(Professor, the Faculty of Science and Technology, Keio University)
専門分野 半導体工学
略歴
1989年 慶應義塾大学理工学部卒
1992年 カリフォルニア大学バークレー校工学研究科修士課程修了
1994年 カリフォルニア大学バークレー校工学研究科博士課程修了
1994年 Ph.D.の学位取得(カリフォルニア大学バークレー校)
1995年 慶應義塾大学理工学部助手
1998年 慶應義塾大学理工学部専任講師
2002年 慶應義塾大学理工学部助教授
2007年 慶應義塾大学理工学部教授(現在に至る)

授賞理由
「半導体同位体工学の創出」
(Establishment of Semiconductor Isotope Engineering)
 伊藤公平氏は、特定元素の同位体を原子レベルで制御する「半導体同位体工学」を提唱し、実際に同位体効果に基づく新しい物性現象を発見するとともに、その成果を集積回路用の半導体プロセスにおける基本的な化学反応現象の解明や、量子コンピュータの開発へと展開させた。
 同氏は、ゲルマニウムとシリコン半導体で同位体を制御した試料の作製に成功し、理論的には予測し得ない物性の変化を発見した。その知見を基に先端大規模集積回路プロセスで基本となる半導体中の拡散・化学反応現象を解明し、並行して同位体核スピンを用いたシリコン量子コンピュータの構成を発明しその実現へ向けての基本動作を実証した。
 同氏の業績は、基礎物性に立脚したイノベーションで、基礎的な固体物理学から半導体エレクトロニクス産業に至るまで極めて大きなインパクトを与えた。産業界も同氏の技術に基づく共同研究開発に積極的に取り組んでおり、同研究の更なる発展が期待される。

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