日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第4回(平成19年度)日本学術振興会賞受賞者

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深津 武馬
(フカツ タケマ)
FUKATSU Takema



生年 1966年 出身地 東京都
現職 産業技術総合研究所 生物機能工学研究部門 研究グループ長
(Group Leader, Institute for Biological Resources and Functions, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)
専門分野 進化生物学、昆虫学、微生物学
略歴
1989年

東京大学理学部卒

1991年 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
1993年 日本学術振興会特別研究員-DC
1994年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
1994年 博士(理学)の学位取得(東京大学)
1995年 通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所研究員
2004年 産業技術総合研究所生物機能工学研究部門研究グループ長(現在に至る)

授賞理由
「昆虫類と微生物の共生システムに関する研究」
(Studies on Insect-Microbe Symbiotic Systems)
 体内に微生物を恒常的に保有して1つの生命システムを構築する「内部共生」という現象は生物界にひろく見られ、多種多様な生物の生理、生態、進化などに大きな影響を及ぼしている。深津武馬氏は、さまざまな昆虫類における共生微生物との相互関係について、共生微生物の体内動態やその機能、共生によってもたらされる宿主昆虫の生理や生態への影響などを含む多角的なアプローチから探求し、昆虫の食べる植物の種類が共生微生物により規定されうること、害虫が農作物を加害できる能力を共生微生物が支配している場合があること、共生微生物の遺伝子が宿主昆虫ゲノムに取り込まれうることなど、従来の常識を覆す数多くの新知見を明らかにしてきた。
 同氏は、博士号取得後まもなく独自の研究グループを主宰し、ユニークかつ多様な生物現象に取り組み、より若手の研究者を惹きつけ的確に指導しながら、独創性の高い国際的研究を幅広く推進しており、今後の研究の更なる発展が期待される。

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