日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第4回(平成19年度)日本学術振興会賞受賞者

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塚谷 裕一
(ツカヤ ヒロカズ)
TSUKAYA Hirokazu



生年 1964年 出身地 神奈川県
現職 東京大学大学院理学系研究科 教授
(Professor, Graduate School of Science, The University of Tokyo)
専門分野 植物の発生、分子遺伝学
略歴
1988年

東京大学理学部卒

1990年 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
1992年 日本学術振興会特別研究員-DC
1993年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
1993年 博士(理学)の学位取得(東京大学)
1993年 東京大学分子細胞生物学研究所助手
1999年 岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所助教授
2005年 東京大学大学院理学系研究科教授(現在に至る)

授賞理由
「葉の形態形成メカニズムの解明」
(Studies on Mechanisms of Leaf Morphogenesis)
 葉は、植物が光合成を行う重要な器官であるが、その形態形成を制御するメカニズムは未知であった。
 塚谷裕一氏は、一貫してこの問題に取り組み、シロイヌナズナを材料とする発生遺伝学的解析と分子生物学的解析によって、葉の形が縦方向と横方向2つの独立した遺伝子群によって制御されていることを世界に先駆けて明らかにした。同氏はさらに、葉の細胞数が大きく減少した場合、葉の細胞が肥大することによって葉の形が維持されるという現象を見出し、「補償作用compensation」と名づけた。この現象は、細胞の数と大きさが葉という器官のレベルで統御されていることを示すものとして国際的に注目されている。
 同氏は、植物に見られる葉の多様性とその形態学的研究の歴史に関して幅広い知識を持ち、最先端の研究成果を幅広い文脈の中で位置づけ、補償作用に代表される新しい概念提起を行うことで、国際的に高い評価を受けており、当該分野の国際的指導者として今後の活躍が期待される。

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