日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第4回(平成19年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_石川禎浩
石川 禎浩
(イシカワ ヨシヒロ)
ISHIKAWA Yoshihiro



生年 1963年 出身地 山形県
現職 京都大学人文科学研究所 准教授
(Associate Professor, Institute for Research in Humanities, Kyoto University)
専門分野 中国近現代史
略歴
1988年

京都大学文学部卒

1990年 京都大学大学院文学研究科修士課程修了
1990年 京都大学人文科学研究所助手
1997年 神戸大学文学部助教授
2001年 京都大学人文科学研究所助教授
2002年 博士(文学)の学位取得(京都大学)
2007年 京都大学人文科学研究所准教授(現在に至る)

授賞理由
「中国共産党史、および近現代日中文化交流をめぐる歴史的研究」
(History of the Chinese Communist Party, and the Modern Sino-Japanese Cultural Interactions)
 石川禎浩氏は、20世紀の中国近現代史を日本の影響を視野に入れて解明する研究に取り組んでおり、主要な業績として、中国共産党の成立に関する研究がある。同氏は中国社会主義運動関係者の回想録を徹底的に検証し、中国の内部資料や日本、ロシアなどに残る一次資料を広く集めて、日本の社会主義運動の影響下に中国の社会主義思想が形成されたことを分析し、中国共産党の成立に至るプロセスを実証的に解明した。その成果をまとめた『中国共産党成立史』は2006年に中国で翻訳出版され、大きな反響を呼んでいる。同氏はまた、清末中国の西洋文明受容に大きな役割を果たした思想家、梁啓超の思想に福沢諭吉らによって紹介された西洋文明の影響が認められ、さらに、歴史学、人文地理学、文化人類学などの新興学問も日本を媒介として中国に受け入れられたことを明らかにした。
 同氏の研究は、中国一国を越えた広い視点から東アジア近現代史の諸問題に肉薄して新たな歴史像を提示するものであり、中国近現代史・東アジア研究の進展に果たした役割は大きい。

第4回(平成19年度)日本学術振興会賞受賞者一覧へ戻る