日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者

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山中 伸弥
(ヤマナカ シンヤ)
YAMANAKA Shinya



生年 1962年 出身地 大阪府
現職 京都大学再生医科学研究所 教授
(Professor, Institute for Frontier Medical Sciences, Kyoto University)
専門分野 幹細胞生物学
略歴
1987年 神戸大学医学部卒
1993年 大阪市立大学大学院医学研究科博士課程修了
1993年 博士(医学)の学位取得(大阪市立大学)
1993年 グラッドストーン研究所博士研究員
1996年 日本学術振興会特別研究員-PD
1999年 奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育研究センター助教授
2004年 京都大学再生医科学研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「細胞の核を初期化する遺伝子の解析と多分化能を持つ幹細胞の樹立」
(Generation of Pluripotent Stem Cells by Nuclear Reprogramming)
 山中伸弥氏は、コンピューターを駆使した情報科学的解析と、生化学、細胞生物学、発生工学的解析を組み合わせることにより、胚性幹(ES)細胞の未分化性維持に関与する遺伝子など、ES細胞の特性維持に関わる重要因子を世界に先駆けて相次いで同定することに成功した。
 同氏は、これらの遺伝子をはじめとし、多数のES細胞特異的遺伝子群(ECAT遺伝子群)を同定しており、これらの機能を精力的に解析することにより、ES細胞の持つ最も重要な性質である多分化能と高い自己複製能の維持に関与する分子機構の理解を格段に深めた。同氏は、これらの遺伝子を組み合わせることにより、マウスの皮膚の体細胞からES細胞に近い能力を有する細胞の誘導に成功した。
 この研究は幹細胞生物学研究者のみならず、再生医学研究者を含む非常に多くの研究分野で長年求められていたことであり、ES細胞の持つ倫理的問題を回避し、患者自身の細胞から多能性幹細胞を樹立し、種々の疾患に応用する道を開く極めて重要な業績である。

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