日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_宮脇 敦史
宮脇 敦史
(ミヤワキ アツシ)
MIYAWAKI Atsushi



生年 1961年 出身地 岐阜県
現職 理化学研究所 脳科学総合研究センター グループディレクター、チームリーダー
(Group Director, Team Leader, RIKEN (The Institute of Physical and Chemical Research)
専門分野 バイオイメージング
略歴
1987年 慶應義塾大学医学部卒
1991年 大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了
1991年 博士(医学)の学位取得(大阪大学)
1991年 日本学術振興会特別研究員-PD
1995年 カリフォルニア大学サンディエゴ校
ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム博士研究員
1999年 理化学研究所 脳科学総合研究センター チームリーダー
2004年 理化学研究所 脳科学総合研究センター グループディレクター

授賞理由
「蛍光タンパク質の学際的開発研究」
(Multidisciplinary Research and Development of Fluorescent Proteins)
 宮脇敦史氏は、蛍光タンパク質を中心にしたバイオイメージング技術の開発で世界をリードする研究者である。
 生体中で起こる細胞情報伝達や遺伝情報発現の動態を可視化することは、これからの生命科学の中心的課題である。同氏の開発してきた技術は、この課題に取り組むための強力な手段として注目されている。
 具体的には、オワンクラゲに由来する緑色蛍光タンパク質をもとに、カルシウム指示薬Cameleon(カメレオン)、世界で最も明るい蛍光タンパク質Venus(ヴィーナス)などを開発した。さらに、サンゴなどの刺胞動物から数多くの新規蛍光タンパク質の遺伝子をクローニングし、紫外光で色が変わるKaede(カエデ)、蛍光のオン/オフを紫と青の光で可逆的に調節できるDronpa(ドロンパ)、励起と蛍光の波長の差が大きいKeima(ケイマ)などを開発した。こうした蛍光タンパク質や蛍光指示薬の性能を発揮させるべき光学系の開発も併せて行ってきた。同氏の開発したバイオイメージング技術は世界中の研究室で使われ、多くの生物学的発見に貢献している。

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