日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者

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田中 真二
(タナカ シンジ)
TANAKA Shinji



生年 1963年 出身地 広島県
現職 東京医科歯科大学情報医科学センター/肝胆膵外科 特任助教授
(Associate Professor, Information Center for Medical Sciences, Tokyo Medical and Dental University)
専門分野 外科腫瘍学
略歴
1988年 九州大学医学部卒
1993年 九州大学大学院医学系研究科博士課程修了
1993年 博士(医学)の学位取得(九州大学)
1993年 九州大学医学部ウイルス学助手
1994年 ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院研究員
1996年 九州大学生体防御医学研究所腫瘍外科助手
1999年 九州大学医学部第二外科助手
2005年 東京医科歯科大学肝胆膵外科助手
2006年 東京医科歯科大学情報医科学センター/肝胆膵外科特任助教授(現在に至る)

授賞理由
「外科の臨床検体に基づいた消化器癌解析と新しい治療法の開発」
(Development of Molecular Therapy for Digestive Cancers Based on Surgical Analysis)
 田中真二氏は外科医として難治性消化器癌患者の外科治療に一貫して従事しつつ、臨床検体を用いた癌研究を精力的に行い優れた成果を挙げている。同氏が発見・解析した25種の新たな癌に関連した遺伝子は診断・治療の両面で評価され、その分子標的治療については臨床試験が始まっている。ポストゲノム時代における激しい国際競争が展開されている中、診断・治療への応用が期待される影響力の高い斬新な研究成果が注目される。
 日々の臨床現場では外科手術後の癌再発患者に遭遇することが少なくなく、外科治療の限界を克服する治療法の開発が急務である。「癌」の解析は今まで培養癌細胞による研究が中心であった。しかし、生体内では「癌」は癌細胞と宿主との相互関係のうえに成り立っている。即ち、生体内での癌-宿主相互関係を包括的に解析するためには、臨床検体を用いた同氏の研究が極めて高い重要性を持つことを示している。
 同氏の臨床医学に根ざした新規癌抑制メカニズムの解析は、癌診療の先駆的開発のため、最も必要とされている研究分野であり、今後さらなる活躍が期待される。

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