日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_岩田 想
岩田 想
(イワタ ソウ)
IWATA So



生年 1963年 出身地 兵庫県
現職 インペリアルカレッジロンドン生命科学科デービットブロウ記念生物物理学教授、構造生物学センターディレクター
(David Blow Chair of Biophysics and Director of Centre for Structural Biology, Division of Molecular Biosciences, Imperial College London)
専門分野 X線結晶学、膜蛋白質構造生物学
略歴
1986年 東京大学農学部卒
1988年 東京大学大学院農学系研究科修士課程修了
1991年 東京大学大学院農学系研究科博士課程修了
1991年 博士(農学)の学位取得(東京大学)
1991年 日本学術振興会特別研究員-PD(高エネルギー物理学研究所)
1992年 ドイツ、マックスプランク生物物理学研究所
ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム博士研究員
1996年 スウェーデン、ウプサラ大学生化学科講師
1999年 スウェーデン、ウプサラ大学生化学科教授
2000年 インペリアルカレッジロンドン生命科学科教授 (現在)
2005年 科学技術振興機構ERATO岩田ヒト膜受容体プロジェクト研究総括 兼任

授賞理由
「膜タンパク質の結晶構造解析」
(Crystallographic Studies of Membrane Protein Complexes)
 岩田 想氏は、シトクロム酸化酵素をきっかけとして、細胞内での呼吸を担う電子伝達膜酵素複合体群のX線結晶構造解析に成功するとともに、生物学的に極めて重要な機能を担う超巨大タンパク質複合体の構造解析に卓越した研究業績を挙げている。
 また、同氏は、結晶化が非常に困難な膜タンパク質を抗体と結合させることで結晶性を飛躍的に向上させる独創的な手法を開発した。この手法により、カリウムの輸送体などの構造解析に貢献した。これらの成果は、基礎研究にとどまらず、膜タンパク質をターゲットとした新薬開発にもつながることが期待されている。
 こうした貢献により、同氏は膜タンパク質の構造解析における世界の第一人者として認められている。

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