日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_荒木 崇
荒木 崇
(アラキ タカシ)
ARAKI Takashi



生年 1963年 出身地 長野県
現職 京都大学大学院生命科学研究科 教授
(Professor, Graduate School of Biostudies, Kyoto University)
専門分野 高等植物の発生遺伝学・成長生理学
略歴
1986年 東京大学理学部卒
1988年 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
1990年 日本学術振興会特別研究員-DC
1991年 東京大学大学院理学系研究科博士課程研究指導認定
1992年 博士(理学)の学位取得(東京大学)
1992年 カリフォルニア大学サンディエゴ校
ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム博士研究員
1995年 京都大学大学院理学研究科助手
2001年 京都大学大学院理学研究科助教授
2006年 京都大学大学院生命科学研究科教授(現在に至る)

授賞理由
「高等植物の花成の制御機構の研究」
(Studies on Regulatory Mechanisms of Flowering in Plants)
 高等植物の栄養成長から生殖成長への変換は花成(かせい)と呼ばれ、日長を感受して葉で作られた「花成ホルモン(フロリゲン)」が茎頂に移動し花成を誘導すると考えられてきた。しかし、その分子実体は長い間謎のままであった。
 荒木 崇氏は、一貫してこの問題に取り組み優れた成果を挙げてきた。まず、日長に応じて葉で作られるFT(FLOWERING LOCUS T)遺伝子を世界に先駆けてクローニングし、続いて、この遺伝子産物が、茎頂特異的に発現し遺伝子発現を制御するFD遺伝子産物と結合して、花成を誘導することを明らかにした。これらの結果をもとに、FT遺伝子の産物がフロリゲンの実体であることを、世界に先駆けて提唱した。
 同氏の研究は茎頂分裂組織維持に働くCAF-1複合体の遺伝子の発見とともに、独創性・創造性に富み、国際的にも高く評価されている。

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