日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_古澤 明
古澤 明
(フルサワ アキラ)
FURUSAWA Akira



生年 1961年 出身地 埼玉県
現職 東京大学大学院工学系研究科 助教授
(Associate Professor, Graduate School of Engineering, The University of Tokyo)
専門分野 量子光学・量子情報物理
略歴
1984年 東京大学工学部卒
1986年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
1986年 日本光学工業株式会社(現:ニコン)研究所研究員
1991年 博士(工学)の学位取得(東京大学)
1996年 カリフォルニア工科大学客員研究員
2000年 東京大学大学院工学系研究科助教授(現在に至る)

授賞理由
「量子テレポーテーションネットワークの基礎研究」
(Basic Study of Quantum Information Networks)
 次世代の革新的情報通信技術として量子テレポーテーションに期待がもたれている。離れた2粒子状態の重ね合わせとして表される量子力学特有の「エンタングルメント」を巧みに利用する量子テレポーテーションのアイデアが、1993年に理論的に示された。これは盗聴の心配のない情報伝達を可能にするなど種々の応用が見込まれるアイデアだが、量子テレポーテーションの実現は技術的には極めて困難な課題とされてきた。古澤明氏は、その卓越した実験技術をもとに1998年に決定論的量子テレポーテーションの実証実験に世界で初めて成功し、量子情報科学とも云うべきこの新しい研究領域に顕著な発展をもたらす契機となった。同氏はその後、さらに量子テレポーテーションネットワークの実験にも成功するなど、量子情報科学の飛躍的な発展に大きな貢献をなした。

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者一覧へ戻る