日本学術振興会賞

過去の受賞者について

第3回(平成18年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_侯 召民
侯 召民
(コウ ショウミン)
HOU Zhaomin



生年 1961年 出身地 中国山東省
現職 理化学研究所 主任研究員
(Chief Scientist, RIKEN (The Institute of Physical and Chemical Research)
専門分野 有機金属化学、分子触媒
略歴
1982年 中国石油大学石油精製学部卒
1986年 九州大学大学院工学研究科修士課程修了
1989年 九州大学大学院工学研究科博士課程修了
1989年 工学博士の学位取得(九州大学)
1990年 理化学研究所基礎科学特別研究員
1993年 理化学研究所研究員
1997年 理化学研究所副主任研究員
2002年 理化学研究所主任研究員(現在に至る)

授賞理由
「新しい希土類重合触媒と新規機能性材料の開発」
(Development of New Organo-Rare-Earth-Metal Polymerization Catalysts and Novel Functional Materials)
 侯 召民氏は、一連の希土類元素を用い、新しい構造を持つ希土類ジアルキル錯体を合成し、この錯体からアルキル基を一つ持ったカチオン性の錯体を発生させることにより、高い立体選択性と位置選択性を有した優れた「シングルサイト」重合触媒を開発した。
 また、この重合触媒を利用して、新規高機能ポリマー材料の合成にも成功した。特に、反応部位や立体化学の制御によりポリマーの構造をコントロールしつつ、スチレンとエチレンの2成分、あるいはスチレン、エチレンとジシクロペンタジエンの3成分を共重合させる選択的共重合反応の開発は高く評価されている。
 また、希土類触媒を利用し、芳香環を有するアセチレン誘導体の選択的二量化反応などを開発すると共に、同反応を用いて高い色純度で白色発光する新規有機EL分子を開発した。
 以上のように、同氏は、希土類元素の特異な性質にいち早く着目し、独創的発想と卓越した実験手法を駆使して、多くの画期的成果を挙げ、有機金属触媒化学の新領域を開拓した。

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