お問い合わせ先

独立行政法人日本学術振興会
人材育成事業部 研究者養成課
「日本学術振興会賞」事務局
〒102-0083
東京都千代田区麹町5-3-1
TEL03(3263)0912
FAX03(3222)1986

日本学術振興会賞

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_佐藤 俊朗
佐藤 俊朗
(サトウ トシロウ)
SATO Toshiro



生年 1972年 出身地 東京都
現職 慶應義塾大学医学部 准教授
(Associate Professor, School of Medicine, Keio University)
専門分野 下部消化管学(小腸,大腸)
略歴

1997年
1997年
1999年
2003年
2004年
2004年
2006年
2007年
2011年
2011年
2013年
2016年

慶應義塾大学医学部卒
慶應義塾大学病院内科研修医
慶應義塾大学病院内科学(消化器)専修医
慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学
博士(医学)の学位取得(慶應義塾大学)
慶應義塾大学医学部COE特別研究員
Stowers研究所(米国)博士研究員
Hubrecht研究所(オランダ)博士研究員
慶應義塾大学医学部特任助教
慶應義塾大学医学部特任講師
慶應義塾大学医学部特任准教授
慶應義塾大学医学部准教授(現在に至る)

授賞理由
「オルガノイド培養技術の開発と疾患の病態解明への応用」
(Development of Organoid Culture System for Elucidation of Human Diseases)

  佐藤俊朗氏は一貫して腸管上皮幹細胞の研究を行い、オルガノイド培養技術を世界で初めて確立するとともに腸管上皮幹細胞に関する多くの新たな知見を発見している。オルガノイドは、単一の幹細胞と増殖因子のみで3次元組織構築が形成されるとともに、永続的な継代培養が可能となる全く新しい培養技術であり、現在では様々な組織幹細胞研究に応用され世界中で汎用されるようになっている。また、佐藤氏は、ヒトの消化器疾患の病態解明を目的として、ヒト正常大腸オルガノイドに人工的な遺伝子変異を導入し、正常組織からの発がん過程の再構築を行い、ヒト大腸がん人工発がんモデルを作製した。さらに、ゲノム編集技術を用いた遺伝子相同組み換えによるがん幹細胞へのレポーターノックイン技術をヒト大腸オルガノイドで初めて成功するなど、独創性の高い研究を継続している。これらの一連の研究は、オルガノイドを基盤としてゲノム編集技術の応用などにより細胞生物学的研究手法を開発したもので、新しい研究概念の創生と言える。その成果は将来の臨床への還元が期待される。

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者一覧へ戻る