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日本学術振興会賞

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_小柳 光正
小柳 光正
(コヤナギ ミツマサ)
KOYANAGI Mitsumasa



生年 1973年 出身地 福岡県
現職 大阪市立大学大学院理学研究科 准教授
(Associate Professor, Graduate School of Science, Osaka City University)
専門分野 光生物学、分子進化学
略歴

1995年
1997年
2001年
2001年
2001年
2002年
2004年
2006年
2010年
2013年
2015年

京都大学理学部卒
京都大学大学院理学研究科修士課程修了
京都大学大学院理学研究科博士課程修了
博士(理学)の学位取得(京都大学)
京都大学博士研究員
日本学術振興会特別研究員-PD
大阪大学大学院理学研究科助手
大阪市立大学大学院理学研究科講師
大阪市立大学大学院理学研究科准教授(現在に至る)
科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任)
大阪市立大学複合先端機構兼任研究員(現在に至る)

授賞理由
「動物界における光受容の分子基盤の進化・多様性の研究」
(Studies on Diversity and Evolution of Molecular Mechanisms of Photoreception throughout the Animal Kingdom)

  光は動物にとって重要な環境情報であり、動物は光を利用する様々なしくみを進化させてきた。しかし、分子レベルの研究の大部分は脊椎動物の視覚に限られ、動物界全体を俯瞰するような研究は稀であった。そのなかで小柳光正氏は動物界の光受容全体に関わる様々な独創的な成果を挙げてきた。小柳氏は、動物の祖先において、環状ヌクレオチド系とイノシトールリン脂質系という2系統の光受容体が生じたこと、脊椎動物では前者を視覚、後者を非視覚光受容に用いるのに対し、無脊椎動物では後者を視覚光受容に使用していることを示し、動物界において視覚光受容体が独立に進化したことを明らかにした。また、哺乳類の内臓で発現する光受容体様タンパク質が光受容体として働きうることの実証、ハエトリグモがピンボケ像を利用して距離を測定する奥行知覚メカニズムを持つことの発見など、動物生理学分野に新概念をもたらす成果を挙げてきた。

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