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日本学術振興会賞

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_梶村 真吾
梶村 真吾
(カジムラ シンゴ)
KAJIMURA Shingo



生年 1976年 出身地 千葉県
現職 カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)糖尿病センター 准教授
(Associate Professor, San Francisco UCSF Diabetes Center, University of California)
専門分野 脂肪細胞、発生、代謝
略歴

2000年
2003年
2003年
2006年
2006年
2006年

2007年
2009年
2011年
2012年
2016年

東京大学農学部卒
東京大学大学院水圏生命科学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
東京大学大学院水圏生命科学研究科博士課程修了
博士(農学)の学位取得 (東京大学)
ハーバード大学医学部ダナ・ファーバー癌研究所ポストドクトラルフェロー(Bruce Spiegelman研究室)
日本学術振興会海外特別研究員
ハーバード大学医学部ダナ・ファーバー癌研究所講師
UCSF 助教
科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任)
UCSF 准教授(現在に至る)

授賞理由
「褐色脂肪細胞の発生・分化に必須な遺伝子群やシグナル経路の同定」
(Identification of Genes and Signaling Pathways Needed for Development and Differentiation of Brown Adipose Cells)

  褐色脂肪細胞は、エネルギーを消費し、熱を産生する特殊な脂肪細胞であり、代謝恒常性の維持に重要な役割を果たしているが、その発生・分化の分子機構は不明であった。梶村真吾氏は、褐色脂肪細胞の分化に重要なマスター制御因子を同定し、ヒト・マウス由来の皮膚細胞や白色細胞の前駆細胞が生体内で褐色肥満細胞にリプロプラミングすることを証明するとともに、褐色肥満細胞分化のエピジェネティック制御機構を解明し、成人ベージュ細胞の単離と同定に成功するなど、褐色脂肪細胞の発生・分化に必須な遺伝子群やシグナル経路の解明に貢献してきた。ハーバード大学Spiegelman研究室で活躍した時代から、UCSF糖尿病センターで独立後も、創造性・独創性に富んだ、卓越した研究業績を挙げ続けている。梶村氏の業績は、「脂肪細胞のエンジニアリング」を介した、肥満治療への可能性を期待させるものであり、褐色脂肪細胞の熱産生細胞に関して進化的観点から哺乳類の熱産生機構の基本原理にも迫っていることを踏まえると、将来的にさらなる研究の発展が期待される。

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