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日本学術振興会賞

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_須藤 祐司
須藤 祐司
(ストウ ユウジ)
SUTOU Yuji



生年 1974年 出身地 群馬県
現職 東北大学大学院工学研究科 准教授
(Associate Professor , Graduate School of Engineering, Tohoku University)
専門分野 材料相変態
略歴

1996年
1998年
2001年
2001年
2001年
2004年
2007年

東北大学工学部中退(飛び級制度により修士課程入学)
東北大学大学院工学研究科修士課程修了
東北大学大学院工学研究科博士課程修了
博士(工学)の学位取得(東北大学)
日本学術振興会特別研究員-PD
東北大学先進医工学研究機構助手
東北大学大学院工学研究科准教授(現在に至る)

授賞理由
「相変態制御による新規スマート材料の創成に関する研究」
(Development of New Smart Materials through Phase Transformation Control)

  次世代の省エネルギーや高度医療を実現するために、これらを支える材料やデバイスの高性能化が期待できる形状記憶合金が注目されている。従来の銅系材料による形状記憶合金は、安価であるが形状記憶性能を左右する超弾性回復歪みが小さく実用化は困難であった。須藤祐司氏は、結晶粒間の拘束力によって合金結晶構造が相変態する際の可逆性が妨げられていることが超弾性回復歪みを大きくできない要因であることを見出した。そして形状記憶特性の向上には結晶粒の微細化が有効とする当時の通説を覆し、結晶粒を粗大化することが必要であることを実験的かつ現象論的に解明し、大きな超弾性回復歪みを得ることに成功した。この独創的な発想により、銅系形状記憶合金は、巻き爪矯正器具など治療器具として実用化された他、巨大な超弾性回復歪みを示す鉄系形状記憶合金の実現やマグネシウム系軽金属合金における形状記憶特性の発現にもつながっている。以上のとおり、須藤氏は、材料工学における相変態論研究ならびに相変化型材料の機能応用開発に大きく貢献しており、今後のさらなる発展が期待できる。

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