お問い合わせ先

独立行政法人日本学術振興会
人材育成事業部 研究者養成課
「日本学術振興会賞」事務局
〒102-0083
東京都千代田区麹町5-3-1
TEL03(3263)0912
FAX03(3222)1986

日本学術振興会賞

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_石井 美保
石井 美保
(イシイ ミホ)
ISHII Miho



生年 1973年 出身地 大阪府
現職 京都大学人文科学研究所 准教授
(Associate Professor, Institute for Research in Humanities, Kyoto University)
専門分野 文化人類学
略歴

1996年
1998年
2000年
2002年
2002年
2002年
2006年
2008年
2010年

北海道大学文学部卒
京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了
博士(人間・環境学)の学位取得(京都大学)
日本学術振興会特別研究員-PD
一橋大学大学院社会学研究科専任講師
一橋大学大学院社会学研究科准教授
京都大学人文科学研究所准教授 (現在に至る)

授賞理由
「西アフリカと南インドにおける呪術・宗教実践に関する現代民族誌研究」
(An Anthropological Study of Magico-Religious Practices in West Africa and South India)

  石井美保氏は、西アフリカと南インドにおける長期間にわたるフィールドワーク研究を通じて、現地社会の呪術・宗教実践と近代西欧的な論理や諸制度が相互に浸透しあう独自の生活世界が創造されていく過程を明らかにした。石井氏は、地域社会のミクロなポリティクスと呪術・宗教実践の複雑かつ不可分な関係性を明らかにしたのみならず、大規模開発や環境運動といった現代的な文脈においても、新たな状況に応じてその形態や関係性を刷新しつつ、呪術・宗教実践が核心的な役割を果たしていることを明らかにしたが、このことは学界への大きな貢献である。この結論はまた、非西欧社会の呪術・宗教実践を近代化論や抵抗論に還元して理解しようとしてきた従来の研究に対する鋭い批判を含んでいる。
  石井氏の研究は、現代世界を対象とする人文科学的研究としての広いパースペクティヴに基づく新たな文化人類学の方向性を提示するものであり、今後の展開が期待される。

第14回(平成29年度)日本学術振興会賞受賞者一覧へ戻る