日本学術振興会賞

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_茂呂 和世
茂呂 和世
(モロ カズヨ)
MORO Kazuyo



生年 1976年 出身地 栃木県
現職 理化学研究所統合生命医科学研究センター チームリーダー
(Team Leader, RIKEN-IMS)
専門分野 免疫学(自然リンパ球)
略歴

2003年
2007年
2007年
2010年
2011年
2012年
2013年
2013年
2015年
2016年

日本大学歯学部卒
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程単位取得満期退学
慶應義塾大学医学部特別研究助教
博士(医学)の学位取得(慶應義塾大学)
科学技術振興機構さきがけ専任研究員
理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター上級研究員
理化学研究所統合生命医科学研究センター上級研究員
横浜市立大学大学院生命医科学研究科客員准教授
理化学研究所統合生命医科学研究センターチームリーダー(現在に至る)
横浜市立大学生命医科学研究科客員教授(現在に至る)

授賞理由
「新規免疫細胞の発見と機能解明」
(Identification and Characterization of a Novel Immune Cell)

  リンパ球には、T細胞・B細胞・ナチュラルキラー細胞、ナチュラルキラーT細胞、リンパ組織誘導細胞(lymphoid tissue inducer: LTi)細胞などが存在し、種々の細胞と相互作用して免疫機能を発揮することが知られている。茂呂和世氏は、既存のリンパ球とは異なる免疫細胞を見出し、ナチュラルヘルパー細胞と名付けた。その後、この細胞は2型自然リンパ球と呼ばれ、新規のリンパ球として認知された。さらに、茂呂氏は、ナチュラルヘルパー細胞の機能解析を進め、さまざまなアレルギー疾患の悪化因子であることを明らかにした。新規リンパ球の発見は、免疫誘導と制御機構とその破綻による病気の発症に対する理解を深め、免疫学の発展に貢献した。茂呂氏の研究成果は、世界的課題となっているアレルギー疾患の克服に向けて、新たな視点を加え、今後の新規予防・治療戦略への応用がなされている。

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