日本学術振興会賞

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_宮城島 進也
宮城島 進也
(ミヤギシマ シンヤ)
MIYAGISHIMA Shin-ya



生年 1975年 出身地 静岡県
現職 情報・システム研究機構国立遺伝学研究所細胞遺伝研究系 教授
(Professor, Department of Cell Genetics, National Institute of Genetics, Research Organization of Information and Systems)
専門分野 進化細胞生物学
略歴

1997年
1999年
1999年
2002年
2002年
2003年
2003年
2005年
2006年
2011年
2015年

東京大学理学部卒
東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC(2002年からPD)
東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
博士(理学)の学位取得(東京大学)
立教大学理学部博士研究員
ミシガン州立大学植物学部博士研究員
日本学術振興会海外特別研究員
理化学研究所基幹研究所独立主幹研究員(ユニットリーダー)
国立遺伝学研究所新分野創造センター特任准教授
国立遺伝学研究所細胞遺伝研究系教授(現在に至る)

授賞理由
「宿主細胞とオルガネラの協調増殖機構を司るタンパク質群の同定」
(Identification of Proteins for Coordinated Proliferation of Eukaryotic Cells and Endosymbiotic Organelles)

  真核細胞の進化過程では、起源となった始原真核細胞に原核生物が共生することで、ミトコンドリアや葉緑体のようなオルガネラが生じたと考えられている。このような共生のメカニズムを知ることは、高等動植物を含む真核生物の起源と進化を知る上で極めて重要であるが、その実験的証拠を得ることは非常に困難であった。宮城島進也氏は、葉緑体の分裂装置を構成するタンパク質群がシアノバクテリアの分裂装置の一部と宿主真核細胞の細胞質分裂の一部の両方に由来し、協調的に機能することを発見した。また、光合成真核生物として最小のゲノムを持つ原始紅藻のシゾンに遺伝子破壊、導入遺伝子の発現誘導・抑制系などの分子生物学的手法を導入した独自の実験系を用い、葉緑体分裂装置の構造、分裂時の挙動などを明らかにした。
  これらオルガネラと真核細胞の協調的分裂制御に関する様々な先駆的業績は、細胞内共生の分野に重要な寄与をしたものである。

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞受賞者一覧へ戻る