日本学術振興会賞

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_秋山 修志
秋山 修志
(アキヤマ シュウジ)
AKIYAMA Shuji



生年 1973年 出身地 大阪府
現職 自然科学研究機構分子科学研究所協奏分子システム研究センター 教授
(Professor, Research Center of Integrative Molecular Systems, Institute for Molecular Science, National Institutes of Natural Sciences)
専門分野 時間生物学 生物物理学 放射光科学
略歴

1997年
1999年
2001年
2002年
2002年
2003年
2005年
2008年
2011年
2012年
2013年

京都大学工学部卒
京都大学大学院工学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC(2002年からPD)
京都大学大学院工学研究科博士課程修了
博士(工学)の学位取得(京都大学)
理化学研究所播磨研究所基礎科学特別研究員
科学技術振興機構さきがけ専任研究者
名古屋大学大学院理学研究科講師
名古屋大学大学院理学研究科准教授
自然科学研究機構分子科学研究所教授(現在に至る)
自然科学研究機構分子科学研究所協奏分子システム研究センター長(現在に至る)

授賞理由
「藍藻生物時計システムの発振周期を定める構造基盤と階層性の解明」
(Structural and Dynamic Bases for Hierarchical Circadian Clock System in Cyanobacteria)

  生物は地球の自転による周期的な環境変化に適応すべく、自身の生命活動をおおよそ24時間周期で調節するための生物時計を持つ。藍藻の生物時計は、3種類のタンパク質と ATP を試験管内で混合するだけで再構成され、その中の KaiC と呼ばれるタンパク質の遅い ATP 分解活性が24時間周期の生成に関わることが知られていた。そのため、この常識を超えた時間間隔で起こる反応機構の解明が強く望まれていた。秋山修志氏は、KaiC タンパク質の立体構造自体に、この ATP 加水分解活性の自律的制御機構が内在し、これの固有振動数がタンパク質複合体の振動や細胞の概日リズムへと階層を超えて伝播することを、固有振動数の異なる KaiC 変異体の解析、高分解能構造解析、計算機シミュレーションなどの方法で明らかにした。
  これらの研究成果は時間生物学のみならず生物物理学分野において独創的なものである。

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