日本学術振興会賞

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_柳田 健之
柳田 健之
(ヤナギダ タカユキ)
YANAGIDA Takayuki



生年 1978年 出身地 宮城県
現職 奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科 教授
(Professor, Graduate School of Materials Science, Nara Institute of Science and Technology)
専門分野 放射線計測
略歴

2002年
2004年
2007年
2007年
2007年
2010年
2011年
2012年
2015年

東京大学理学部卒
東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
博士(理学)の学位取得(東京大学)
東北大学多元物質科学研究所助教(研究特任)
東北大学未来科学技術共同研究センター産学官連携研究員
東北大学未来科学技術共同研究センター准教授
九州工業大学若手研究者フロンティア研究アカデミー准教授
奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科教授(現在に至る)

授賞理由
「量子エネルギー変換計測のための新規蛍光体の開発」
(Development of New Phosphors for Measurement of Quantum Energy Conversion)

  柳田健之氏は、機能材料の中でも特に「放射線を光に変換する蛍光体(シンチレータ)材料」を開発する研究者である。対象とする材料は、原子力・放射線医学・手荷物検査などで広く利用されているとともに、近年ますます重要性を増している量子ビームを利用した物質生命科学研究や、基礎物理学の分野でも必須である。しかしながら、当該分野におけるわが国の材料研究は海外に立ち遅れており、これまで国産開発材料としては、数種に留まっていた。
  柳田氏は、高エネルギー宇宙物理学を基礎として材料工学・光物性物理学・放射線計測工学を融合させた複合的な観点から研究開発に取り組み、(1)X線およびガンマ線計測用、(2)中性子計測用、(3)高エネルギー分解能ガンマ線計測用の世界最高水準の3種の高性能シンチレーター用新材料を開発し、産学連携を通じてそれらの製品化を果たした。その先駆的業績は、国内外の学術界はもとより、産業界からも評価されるものである。

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