日本学術振興会賞

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_山岸 順一
山岸 順一
(ヤマギシ ジュンイチ)
YAMAGISHI Jun-ichi



生年 1979年 出身地 東京都
現職 情報・システム研究機構国立情報学研究所コンテンツ科学研究系 准教授
(Associate Professor, Digital Content and Media Sciences Research Division, National Institute of Informatics, Research Organization of Information and Systems)
専門分野 音声情報処理
略歴

2002年
2003年
2006年
2006年
2006年
2007年
2011年
2013年

東京工業大学工学部卒
東京工業大学大学院総合理工学研究科修士課程短期修了
東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程短期修了
博士(工学)の学位取得(東京工業大学)
日本学術振興会特別研究員-PD
エジンバラ大学研究員
エジンバラ大学主任研究員
国立情報学研究所コンテンツ科学研究系准教授(現在に至る)

授賞理由
「統計的音声合成における話者適応とその応用」
(Speaker Adaptation to Statistical Speech Synthesis and Its Application)

  音声合成技術は、文章から音声を自動合成する技術であり、我々の生活の様々な場面で使われている。従来の音声合成技術の大きな問題点の一つは、自然な合成音声を得るために必要となる音声データの量にあった。具体的には、数十〜数百時間もの音声データがなければ、優れた合成音声を作成することができなかった。
  山岸順一氏は、この問題に対して、学習済み隠れマルコフモデルを非線形変換により目標話者に適応させる、話者適応と呼ばれる統計的音声合成分野の新しい技術を開発し、必要な音声データの量を数分程度まで減少させることに成功した。この技術は様々な応用分野の開拓に繋がった。例えば、音声障碍者の障碍により不明瞭になった音声から、本人用の合成音声を作ることにも成功している。開発した技術はオープンソースソフトウェアとして国内外で広く利用されている。
  山岸氏は、音声合成の分野において革新をもたらす技術を開発するとともに、その社会応用でも成果を挙げ、科学技術・学術研究を通して社会的にもインパクトのある貢献をしたものである。

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