日本学術振興会賞

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第13回(平成28年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_杉山 将
杉山 将
(スギヤマ マサシ)
SUGIYAMA Masashi



生年 1974年 出身地 大阪府
現職 理化学研究所革新知能統合研究センター センター長 / 東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授
(Director, RIKEN Center for Advanced Intelligence Project / Professor, Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo)
専門分野 機械学習
略歴

1997年
1999年
2001年
2001年
2001年
2003年
2007年
2014年
2016年

東京工業大学工学部卒
東京工業大学大学院情報理工学研究科修士課程修了
東京工業大学大学院情報理工学研究科博士課程修了
博士(工学)の学位取得(東京工業大学)
東京工業大学大学院情報理工学研究科助手
東京工業大学大学院情報理工学研究科助教授
東京工業大学大学院情報理工学研究科准教授
東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(現在に至る)
理化学研究所革新知能統合研究センター長(クロスアポイントメント)(現在に至る)

授賞理由
「人工知能社会の実現にむけた機械学習の理論と応用の研究」
(Theory and Application of Machine Learning for Artificial Intelligence)

  自動走行車やインターネット検索、遺伝子解析や創薬支援など、社会の様々な場面で人工知能技術が活用されている。このような高度な人工知能は、「機械学習」とよばれる、データからその背後に潜む有益な知識を自動的に獲得する技術によって支えられている。従来の標準的な機械学習の理論は、手元にある学習用データと将来得られるデータが同じ規則に従って生成されていることを前提にしている点に制約があった。
  杉山将氏は、データの生成規則の変化を明示的に捉えた「非定常環境下の適応機械学習」の理論を構築し、この問題を解決した。またこの研究を発展させ、「確率密度比」という概念を導入することにより、適応学習、異常検知、統計的検定など、機械学習の基礎的なタスクを統一的な枠組みで扱えるようにした。杉山氏は、これらの理論を、国内外の企業や研究機関と連携して、顔画像年齢推定、会話からの話者識別、自然言語処理を始めとする社会の様々な分野で応用・実用化している。
  杉山氏による、機械学習の基本となる理論体系の確立とその技術応用は、豊かな人工知能社会の実現にむけての大きな貢献である。

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