日本学術振興会賞

第12回(平成27年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第12回(平成27年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_髙村 学人
髙村 学人
(タカムラ ガクト)
TAKAMURA Gakuto



生年 1973年 出身地 石川県
現職 立命館大学政策科学部 教授
(Professor, College of Policy Science, Ritsumeikan University)
専門分野 法社会学
略歴

1995年
1997年
1998年
1998年
2001年
2007年
2008年
2013年

早稲田大学法学部卒
早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了
早稲田大学大学院法学研究科博士課程退学
東京大学社会科学研究所助手
東京都立大学法学部助教授
立命館大学政策科学部准教授
博士(法学)の学位取得(早稲田大学)
立命館大学政策科学部教授(現在に至る)

授賞理由
「生ける法理論の再構成による都市内地域資源の共同管理ルールの法的構造化」
(Legal Structuring of Joint Management Rules on Urban Common Resources through the Reconstruction of Living Law Theory)

  伝統的な法社会学においては、村落共同体の慣習的な土地利用秩序を「生ける法」として捉え、その権利性が論じられてきた。髙村学人氏は、その伝統を継承しつつも、オストロムらの共同資源論なども活用して、多様な人々が共生し住民の流動性が高い都市コミュニティにおいて、地域社会の共同管理ルールの構造が制度進化していく過程を把握するフレームを構築した。
  髙村氏は、集会や結社に関わるアソシエーション法の由来について、未公刊資料も含むフランスの歴史的文献を精査し、国家と個人とが直接対峙する構造からアソシエーションが媒介して成立する構造への転換がなされたことを明らかにし、非営利団体の法理論を発展させた。その一方で、現代のコミュニティが抱えるマンション管理や景観保全などの課題については、フィールド調査などによって得られた実証的根拠に基づきながら制度設計のあり方を提示した。このように髙村氏の研究は、理論と実証、過去と現在を架橋し、日本のみならず多くの国が直面する持続可能な地域資源管理について、新しい視点を拓くものであり、今後の更なる発展が期待される。

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