日本学術振興会賞

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_鈴木 淳史
鈴木 淳史
(スズキ アツシ)
SUZUKI Atsushi



生年 1974年 出身地 群馬県
現職 九州大学生体防御医学研究所 教授
(Professor, Medical Institute of Bioregulation, Kyushu University)
専門分野 発生生物学、再生医学、幹細胞生物学
略歴

1998年
2000年
2002年
2003年
2003年
2003年
2004年
2005年
2007年
2007年
2008年
2011年
2011年
2013年

東北大学理学部卒
筑波大学大学院医科学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC(2003年からPD)
筑波大学大学院医学研究科博士課程修了
博士(医学)の学位取得(筑波大学)
米国ソーク研究所リサーチアソシエイト
日本学術振興会海外特別研究員
理化学研究所発生再生科学総合研究センター研究員
理化学研究所発生再生科学総合研究センター基礎科学特別研究員
九州大学生体防御医学研究所特任准教授
科学技術振興機構さきがけ研究員兼任
九州大学生体防御医学研究所准教授
科学技術振興機構CREST研究代表者
九州大学生体防御医学研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「肝幹細胞の分離・解析技術の開発と肝細胞の運命決定因子の同定」
(Development of Methodologies for Isolation and Characterization of Hepatic Stem Cells, and Identification of Factors Determining Hepatic Cell Fate)

  鈴木淳史氏は、多様な細胞から構成され血液細胞も豊富な肝臓から非常に少ない肝幹細胞を分離し確認・証明することを目指して、フローサイトメトリーを利用して肝幹細胞を分離する「細胞分離法」と、回収された細胞の性状を1つ1つ解析する「クローン解析法」を開発した。この独自の技術を駆使して肝臓の形成や再生に関わる肝幹細胞の存在を証明することに成功し、肝幹細胞の分化や増殖を制御するしくみや肝臓の再生時に分裂を停止した肝細胞が再び増殖を始めるしくみを明らかにした。さらに、肝細胞への分化決定がたった2つの転写因子によって制御されていることを発見し、皮膚の線維芽細胞にこれら2つの転写因子を導入することで、肝細胞の性質をもった細胞へと直接変化させることに成功した。このように鈴木氏の研究成果は、肝臓に対する再生療法や肝硬変・肝がんの原因究明と治療法の開発につながるものと期待される。

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