日本学術振興会賞

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_田中 敬二
田中 敬二
(タナカ ケイジ)
TANAKA Keiji



生年 1970年 出身地 福岡県
現職 九州大学大学院工学研究院 教授
(Professor, Graduate School of Engineering, Kyushu University)
専門分野 高分子材料化学
略歴

1993年
1995年
1995年
1997年
1997年
1997年
1997年
2000年
2005年
2007年
2009年

九州大学工学部卒
九州大学大学院工学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
九州大学大学院工学研究科博士課程修了
博士(工学)の学位取得(九州大学)
ウィスコンシン大学マジソン校博士研究員
日本学術振興会特別研究員-PD
九州大学大学院工学研究院助手
九州大学大学院工学研究院助教授
九州大学大学院工学研究院准教授
九州大学大学院工学研究院教授(現在に至る)

授賞理由
「高分子界面における局所構造・物性の評価法確立と高分子の機能化に関する研究」
(Study on Structure, Physical Properties and Function of Polymers at Interfaces)

  高分子を機能化し社会で利用していくためには、高分子界面の構造と物性の理解は非常に重要である。田中敬二氏は、液体や固体と接した界面における高分子の密度分布、局所コンフォメーション、および熱運動性を評価する測定手法を確立し、これまでの方法では予測・理解できない現象を数多く見出した。田中氏のこれらの研究成果は、高分子物性の分野に新たな考え方を導入するものであり、学術面だけでなく、産業界においても高く評価されている。例えば、学術面では、高分子界面の構造や物性がキラル認識や細胞接着等と密接に関連していることを明らかにした。また、産業界では、高分子界面の構造・物性を詳しく調べることにより、高分子材料の機能設計に応用され、接着剤やタイヤ素材、自動車の表面加工、橋梁のサビ止め加工などの研究が進められている。また、一部の共同研究ではすでに製品化にも繋がっている。田中氏の材料科学の分野、特にソフト材料の分野の研究は、学術的な価値の高さだけでなく、産業的にもこの分野の標準的な方法として広範囲に利用される波及効果の高いものであり、今後のグローバルリーダーとしての活躍が期待される。

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