日本学術振興会賞

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_多々見 純一
多々見 純一
(タタミ ジュンイチ)
TATAMI Junichi



生年 1969年 出身地 神奈川県
現職 横浜国立大学大学院環境情報研究院 教授
(Professor, Graduate School of Environment and Information Sciences, Yokohama National University)
専門分野 無機材料工学
略歴

1992年
1994年
1997年
1997年
1997年
1997年
2002年
2007年
2012年

東京工業大学工学部卒
東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了
東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了
博士(工学)の学位取得(東京工業大学)
日本学術振興会特別研究員-PD
横浜国立大学工学部助手
横浜国立大学大学院環境情報研究院助教授
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
横浜国立大学大学院環境情報研究院教授(現在に至る)

授賞理由
「破壊の本質解明に基づく先進的粉体プロセスを用いたセラミックスの高信頼性化」
(Reliability Improvement of Ceramics by Advanced Powder Processing Based on Elucidation of Fracture Mechanisms)

  セラミックスは固くて安定な材料であるが、その反面「割れる」、「砕ける」など特有の破壊現象が知られている。多々見純一氏はセラミックスの機械的信頼性を実測する新たな手法を開発し、それに基づいて破壊の本質を検討・解明してきた。具体的には破壊の起点となる粒界の特性評価法を開発し、粒界部の破壊靭性を計測することで、破壊に至るき裂進展の理解を進めた。これらの理解に基づき、先進的粉体プロセスを用いることで、クリープ強度が十倍以上に向上したサイアロンナノセラミックス、高い静的強度と導電率を有するカーボンナノチューブ分散セラミックスの開発に成功した。これらの成果は学術の発展に大きく寄与するものであると同時に、現代社会を支えるために必須な材料であるセラミックスの信頼性を高めることに貢献するものである。このように多々見氏の研究成果は、学界・産業界に大きなインパクトを与えるものであり、今後の更なる活躍が期待される。

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