日本学術振興会賞

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_齊藤 博英
齊藤 博英
(サイトウ ヒロヒデ)
SAITO Hirohide



生年 1973年 出身地 大阪府
現職 京都大学 iPS細胞研究所 教授
(Professor, Center for iPS Cell Research and Application, Kyoto University)
専門分野 生命工学、合成生物学
略歴

1997年
1999年
1999年
2002年
2002年
2002年
2005年
2005年
2007年
2007年
2010年
2011年
2012年
2014年

東京大学工学部卒
東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
博士(工学)の学位取得(東京大学)
日本学術振興会特別研究員-SPD
科学技術振興機構CREST研究員
京都大学大学院生命科学研究科助手
京都大学大学院生命科学研究科助教
科学技術振興機構ICORPグループリーダー
京都大学白眉センター特定准教授
京都大学iPS細胞研究所特任准教授
京都大学iPS細胞研究所特定准教授
京都大学iPS細胞研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「RNA分子デザインを基盤とする細胞運命制御システムの構築」
(Synthetic RNA Design Technologies to Control Cell Fate)

  標的細胞内で目的遺伝子発現を自在に制御できる「人工RNA」の開発は、合成生物学やナノバイオテクノロジーの分野における重要課題の一つである。齊藤博英氏は、独自の分子設計に基づく人工RNAを用いることにより、細胞機能・運命を制御する新しい技術を確立した。具体的には、RNAとタンパク質の相互作用を活用して、標的細胞内の特定遺伝子の翻訳を制御するRNAスイッチを構築し、細胞内環境に応じて標的細胞の運命を制御する技術を開発した。さらに、RNAとタンパク質の複合体である機能性ナノ構造体の構築に成功した。本研究成果は、iPS細胞から標的細胞への分化過程の理解と制御を可能にし、細胞治療などの医療応用への道筋を示すものである。
  本研究は、機能性人工RNAによる細胞機能・運命の自在制御を目指し、化学を基盤として広く生命科学分野に新機軸を与えるものである。このように齊藤氏は、合成生物学やナノバイオテクノロジーを先導する研究者の一人として、今後更なる発展、貢献が期待される。

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