日本学術振興会賞

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_駒場 慎一
駒場 慎一
(コマバ シンイチ)
KOMABA Shinichi



生年 1970年 出身地 埼玉県
現職 東京理科大学理学部第一部 教授
(Professor, Faculty of Science Division I, Tokyo University of Science)
専門分野 電気化学、無機化学
略歴

1993年
1995年
1996年
1998年
1998年
1998年
2003年
2005年
2008年
2013年
2013年

早稲田大学理工学部卒
早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了
博士(工学)の学位取得(早稲田大学)
岩手大学工学部助手
フランスCNRSボルドー固体化学研究所博士研究員
東京理科大学理学部第一部講師
東京理科大学理学部第一部准教授
京都大学触媒・電池元素戦略研究拠点教授兼任
東京理科大学理学部第一部教授(現在に至る)

授賞理由
「次世代蓄電池の電極材料研究」
(Study on Electrode Materials for Advanced Rechargeable Batteries)

  エネルギーの有効利用を進めるためには、貯蔵技術の開発が不可欠である。駒場慎一氏は次世代蓄電池材料に関する研究で顕著な成果を挙げてきている。リチウムイオン電池に関しては、新しい電極材料を数多く発見し、その蓄電容量を倍増させる技術に貢献した。これらの研究成果を踏まえ、ナトリウムを用いた新型蓄電池の開発に展開した。これまでにもリチウムよりも資源として豊富なナトリウムを用いるナトリウムイオン電池の開発が検討されてきた。しかしながら、安定な電極材料がなく、長寿命な電極材料とそれに適合する電解質材料の開発が不可欠と考えられてきた。駒場氏は世界に先駆けてこれらの研究に取り組み、リチウムイオン電池に匹敵する高い電圧と大きな容量を有するナトリウムイオン電池においても安定な充放電ができることを示すことに成功した。リチウムなどのレアメタルを含まないナトリウムイオン電池の開発は、学術への貢献に加え、実用化に向けたインパクトも大きい。このように駒場氏の研究成果は、学界・産業界に大きなインパクトを与えるものであり、今後の更なる活躍が期待される。

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