日本学術振興会賞

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_長谷川 修一
長谷川 修一
(ハセガワ シュウイチ)
HASEGAWA Shuichi



生年 1971年 出身地 埼玉県
現職 立教大学文学部 准教授
(Associate Professor, College of Arts, Rikkyo University)
専門分野 西アジア・イスラーム史
略歴

1997年
1999年
2008年
2011年
2011年
2011年
2011年
2011年
2011年
2012年
2014年

立教大学文学部卒
筑波大学大学院歴史・人類学研究科修士課程修了
立教大学文学部兼任講師
テルアビブ大学大学院ユダヤ史研究科博士課程修了
Ph.D.の学位取得(テルアビブ大学)
東海大学文学部非常勤講師
筑波大学人文・文化学群非常勤講師
東京大学教養学部非常勤講師
古代オリエント博物館共同研究員
盛岡大学文学部准教授
立教大学文学部准教授(現在に至る)

授賞理由
「碑文史料・考古資料・旧約本文の史料批判に基づく紀元前1千年紀南レヴァント史の研究」
(Studies on the History of the Southern Levant in the First Millennium B.C. Based on Epigraphic and Archaeological Sources and Critical Analysis of Biblical Text)

  長谷川修一氏は、紀元前9世紀代を中心としたイスラエルを含む古代レヴァントの歴史研究に際し、碑文史料・考古資料・旧約聖書という異なった種類の資料をあわせた分析に取り組み、その歴史を総合的かつ客観的に描き出すことに大きな成果を挙げた。
  そのなかで長谷川修一氏がもっとも注目したイエフ王の時代については、旧約聖書の記述を詳細に分析したうえで、メシャ碑文をはじめとする複数の碑文を新たな視点で検討・解釈することで、そのクーデターをめぐる事件の真相に迫り、さらに関連する遺跡の調査成果をふまえ、王国の歴史を具体的に甦らせた。その研究法は、きわめて堅実かつ精緻であると共に創造力に富んでいる。
  長谷川氏の業績は、これまで旧約聖書の記述に依拠しがちだったこの地域の歴史が、今後一層客観的に描かれる可能性を示した点で大きな意義を持つ。長谷川氏の研究は、遺跡と文献を総合的に研究する歴史学として、その国際的な行動力とあわせて、これからもさらなる深化が期待される。

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