日本学術振興会賞

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_鶴見 太郎
鶴見 太郎
(ツルミ タロウ)
TSURUMI Taro



生年 1982年 出身地 岐阜県
現職 埼玉大学研究機構研究企画室(教養学部) 准教授
(Associate Professor, Research and Development Bureau(Faculty of Liberal Arts), Saitama University)
専門分野 歴史社会学
略歴

2004年
2006年
2006年
2006年
2009年
2009年
2010年
2012年
2012年
2014年

東京外国語大学外国語学部卒
東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
エルサレム・ヘブライ大学客員研究員
東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学
日本学術振興会特別研究員-PD
博士(学術)の学位取得(東京大学)
東京大学および明治学院大学非常勤講師
日本学術振興会海外特別研究員
埼玉大学研究機構研究企画室(教養学部)准教授(現在に至る)

授賞理由
「パレスチナ紛争の起源としてのシオニズムの世界観に関する歴史社会学的研究」
(A Historical Sociological Study on the Zionist Worldview as an Origin of the Israeli-Palestinian Conflict)

  鶴見太郎氏の研究は、パレスチナ紛争の起源のひとつとして位置づけられるシオニズムの世界観を再検討しようとする、歴史社会学的研究である。これまでシオニズムはヨーロッパ的文脈で語られることが多かった。しかし、鶴見氏は、シオニズム発祥の地であるロシアでの言説を分析することを通して、ロシアにとどまりながら自己の地位向上を図るために、パレスチナにおける民族的拠点の設立を支持するというロシア・シオニストの複雑なナショナリズムのあり方を明らかにし、その思想の重要性を訴えている。鶴見氏の研究は、その構想の独創性に加えて、英語、ヘブライ語、ドイツ語、ロシア語を駆使し、これまで注目されてこなかった一次資料を丹念に読み込み、それらをもとに自らの主張を裏付けるという研究手法自体が、高く評価される。国際的な発信力においても優れ、海外の学術誌にしばしば引用されており、今後も幅広い活躍が期待される。

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