日本学術振興会賞

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_関口 格
関口 格
(セキグチ タダシ)
SEKIGUCHI Tadashi



生年 1969年 出身地 東京都
現職 京都大学経済研究所 教授
(Professor, Institute of Economic Research, Kyoto University)
専門分野 ゲーム理論、ミクロ経済学
略歴

1992年
1995年
1997年
1997年
1997年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2007年
2013年

東京大学経済学部卒
東京大学大学院経済学研究科修士課程修了
東京大学大学院経済学研究科博士課程修了
博士(経済学)の学位取得(東京大学)
日本学術振興会特別研究員-PD
ハーバード大学経済学部客員研究員
ペンシルバニア大学経済学部客員研究員
神戸大学経済学部講師
神戸大学経済学研究科講師
神戸大学経済学研究科助教授
京都大学経済研究所助教授
京都大学経済研究所准教授
京都大学経済研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「動学ゲーム理論とその経済学への応用」
(A Dynamic Game Theory and Its Application to Economics)

  関口格氏は、ゲーム理論において、相手の行動が必ずしも完全には観測できない「私的不完全観測」とよばれる環境の中で繰り返されるゲームに関する研究に取り組んできた。私的不完全観測の情報環境は、たとえば企業間でむすばれるカルテルやグループ生産といった経営形態、さらには国家と国家の間の同盟関係など、現実のさまざまな現象にあてはまると考えられるが、そのように高い社会的有用性が認識される一方で、関口氏の研究以前には長らく、この問題の解明は複雑すぎて理論的分析は不可能ではないかとさえ考えられていた。関口氏の研究は、そのような情報環境のもとでも協調にいたる均衡が成立しうることを独自の枠組みを用いて初めて示し、そうした均衡の性質をさらに分析することへと道をひらいた。その成果は、繰り返しゲーム研究の発展に大きく貢献したばかりか、経済学・経営学のみならず、現代社会の分析に広く応用される道をひらいた。

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