日本学術振興会賞

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_石井 敬子
石井 敬子
(イシイ ケイコ)
(ISHII Keiko)



生年 1974年 出身地 東京都
現職 神戸大学大学院人文学研究科 准教授
(Associate Professor, Graduate School of Humanities, Kobe University)
専門分野 社会・文化心理学
略歴

1998年
2000年
2000年
2002年
2003年
2003年
2004年
2004年
2006年
2007年
2009年

京都大学総合人間学部卒
京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
北海道大学大学院文学研究科助手
京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了
博士(人間・環境学)の学位取得(京都大学)
日本学術振興会特別研究員-PD
ミシガン大学訪問研究員
北海道大学大学院文学研究科助手
北海道大学社会科学実験研究センター助教
神戸大学大学院人文学研究科准教授(現在に至る)

授賞理由
「文化と認識に関する心理学研究」
(A Psychological Study on Culture and Cognition)

  石井敬子氏の関心は、受け取る情報を人々がどのように処理するか、またその処理の仕方に文化の違いによる影響が見られるか、に向けられている。石井氏の研究は、文化を知の伝統としてではなく社会生態学的環境としてとらえ、人々が異なる語調や意味の状況を処理する上での文化差をミクロ的に検証することから出発した。その後、従来からの洋の東西という文化の概念に「移民・移動」の観点からの検討を加えることによって、たとえば自発的移住の歴史をもつ北海道に生まれ育ち在住している人々がいくつかの行動指標においてアメリカ人に近いパターンを示すことを実証するなど、独創的な研究成果を積み重ねてきた。最近では、脳神経科学の知見、さらには遺伝子の影響を考慮にいれた分析を展開し、これらの石井氏の研究は国際的にも知られており、今後の文化脳神経科学を方向づけるものとして、人類学や社会学など隣接領域からも関心をもたれている。

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