日本学術振興会賞

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_永井 健治
永井 健治
(ナガイ タケハル)
NAGAI Takeharu



生年 1968年 出身地 大阪府
現職 大阪大学産業科学研究所 教授
(Professor, The Institute of Scientific and Industrial Research, Osaka University)
専門分野 バイオイメージング
略歴

1992年
1994年
1995年
1998年
1998年
1998年
2001年
2001年
2005年
2008年
2012年

筑波大学第二学群生物学類卒
筑波大学大学院農学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了
博士(医学)の学位取得(東京大学)
理化学研究所基礎科学特別研究員
理化学研究所脳科学総合研究センター研究員
科学技術振興機構さきがけ研究者
北海道大学電子科学研究所教授
科学技術振興機構さきがけ研究者(現在に至る)
大阪大学産業科学研究所教授(現在に至る)

授賞理由
「発光性タンパク質エンジニアリングに基づく革新的バイオイメージング技術の開発」
(Innovation of Bioimaging Technologies Based on Engineering Bioiluminescent and Fluorescent Proteins)

  生命はたくさんの生体分子の働きで維持されている。生体分子が細胞内のどこでどのように働くかを見るためには、生体分子を光らせることが有効である。永井健治氏は蛍光タンパク質の物理化学的特性を深く理解して改変し、最も短波長の蛍光を発する群青色蛍光タンパク質や、カルシウムや紫外線の影響を検出できる蛍光タンパク質などの開発に成功した。しかし、これらの蛍光タンパク質を観察するには生物試料に特定の波長の光を与える必要があり、生理環境をかく乱してしまうなどの問題があった。これらを解決するため、永井氏は、光照射無しで明るく発光する新しいタイプの化学発光タンパク質を開発し、細胞内の生体分子を実時間で測定することに成功し、動き回るマウスの体内からでも発光を観察できることを示した。永井氏が開発したこれらの発光タンパク質は、細胞内の生体分子が働く様子を見て解析する研究を加速し、生命科学の広範な分野の発展に大きく寄与すると期待される。

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞受賞者一覧へ戻る