日本学術振興会賞

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_石川 文彦
石川 文彦
(イシカワ フミヒコ)
ISHIKAWA Fumihiko



生年 1972年 出身地 福岡県
現職 理化学研究所統合生命医科学研究センター グループディレクター・主任研究員
(Group Director and Chief Scientist, Center for Integrative Medical Sciences, RIKEN)
専門分野 血液腫瘍内科
略歴

1997年
1998年
2003年
2003年
2003年
2005年
2006年

2011年

2013年

九州大学医学部卒
サウスカロライナ医科大学ポストドクトラルフェロー
九州大学大学院医学系研究科博士課程修了
博士(医学)の学位取得(九州大学)
日本学術振興会特別研究員-PD
九州大学医学研究院病態修復内科学特任助手
理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターヒト疾患モデル研究ユニットユニットリーダー
理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターヒト疾患モデル研究グループグループディレクター
理化学研究所統合生命医科学研究センターグループディレクター・主任研究員(現在に至る)

授賞理由
「ヒト化マウスを用いた白血病の病態解明と治療薬の新規生体内検証法の確立」
(Development of Humanized Mouse System Enabling In Vivo Investigation of Human Leukemia and Therapeutic Approach)

  石川文彦氏は、ヒトの赤血球や白血球などの全ての血液細胞の元となる造血幹細胞を出生直後の免疫不全マウスに移植するという独自の方法により、ヒトの血液細胞を持つマウス(これを「ヒト化マウス」という)の作製に世界に先駆けて成功した。このマウスは、白血病などのヒトの血液疾患の研究に有用と期待されるが、石川氏はこのマウスを用いて、ヒトの白血病をマウスで再現し、白血病の元となる細胞(これを白血病幹細胞という)を詳しく解析することに成功した。さらに、白血病幹細胞の根絶に有効な薬の候補となる物質を見いだし、新しい治療法の開発を進めている。この「ヒト化マウス」は白血病などの血液の癌だけでなく、ヒト先天性免疫不全症などの免疫疾患やウイルス感染の研究にも優れており、ヒトの難治性疾患の原因究明や治療法の確立に大きく貢献することが期待されている。以上のごとく、石川氏の研究は極めて独創的なものであり、日本学術振興会賞の受賞に値する。

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